青年海外協力隊/大学生/野菜/野生/野性

今日は残りの人生の最初の日

山梨大学→京都大学大学院生 兼 青年海外協力隊29年度2次隊。フィリピンへ。人生ネタを書きます。

青年海外協力隊を目指す学生の皆さんへ①

現在大学生の方、または新卒で青年海外協力隊を目指す皆さん

今回は、大学生活を送る中で協力隊員になるために僕自身が実際に、これは活きた、重要だと感じたことを書きます。

(志願書の書き方や面接対策等は後ほど改めてまとめようと思います。)

 

これは、僕自身の個人的な見解であること

協力隊になるための、つまり単に採用側からのウケをよくし、

その試験をパスすることに重きを置いた視点から書くことに注意してください。

 

逆に捉えると、そうです。志願者の素質に左右されることなく誰にでもチャンスはあるということです

「一度は青年海外協力隊に憧れたけど、、、」そう思っているあなたに向けて、一歩を踏み出すきっかけになることを願っています。

 

以前の記事にも書きましたが、協力隊員になる年齢層は20代後半〜30代がほとんどです。考え方によってはこの現状でしかるべきなのかもしれませんが(知恵や経験量が豊富だから)、学生または卒業したばかりの私たちにしかできないこともあるはずです。学生の強みは何か、そこに対策の重きをおくべきです。

 

yaseiyasaidanji.hatenablog.com

 

 

 

1.最重要項目は健康状態

 

これは学生問わず誰しもに言えることです。そんなの当たり前のことだろと思うかもしれませんが、事前に提出する健康診断の結果でつまずく志願者は意外と多いです。そして、ここで問題がある場合、短期間では対策のしようもありません。

考えてみれば当たり前のことです。日本国内よりはるかに過酷な環境下で、精神的にも肉体的にも大きな負担のかかる2年間を過ごさなければいけないのです。海外でボランティアをするより自分の体調管理に時間やエネルギーを割く訳にはいきませんよね。日本政府もそんな人に莫大な税金を投じるわけにいきません。

 

僕が面接を受けた際、面接会場で200名を超える志願者に、JOCA(青年海外協力協会:協力隊関連の事務を担っている)のスタッフの方が言っていました。

「前回隊員のうち10数名は訓練の途中で辞退していただきました。健康状態に問題があったことや、虚偽の申告をしていたためです。」

 

そして、僕の大学の博士課程を卒業する先輩も、心電図で不整脈が見られたため落選しました。彼は、高校時代陸上部で短距離を走り、今でも昼休みにサッカーをすると誰も追いつけないほどの体力を持った人です。博士号を取得(予定)し国家公務員試験をパスし、英語もスペイン語も堪能なのにもかかわらず、日常生活に何の支障もない病気で落ちました。

協力隊への志願を考えている方々には、

なるべく早い段階で健康診断を受診することを強くお勧めします

 問題が見つかった場合、出願の前に治療が始められるからです。

実は僕も、心電図で不整脈の中の徐脈という症状が直前で見つかりました。医者には問題ないだろうと言われましたが、証明書の心電図結果は正常ではなかったので、結果が届くまでハラハラしていました。

 

 

2.熱意と志願動機の伝え方を考え、差別化を図る

 

合格するための視点で言うなれば、

伝わるための材料集めをどう学生のうちにするかです。

この点で学生の強みを存分に発揮できると思います。社会で現役で働かれている方々に比べ、使える時間がかなりあるからです。

すぐ思いつく時間の使い方は、英語留学、TOEIC(またはTOEFL) の点数を上げること、スタディツアーに参加して途上国を実際に見ること、などかもしれません。

もちろんこれらの活動はプラスになるでしょう。志願書に記載して悪い印象は与えないと思います。

 

しかし、まず言えるだろうこととして、

特別に高度な英語力を必要とする案件以外(必要な英語レベルは要請ごとに書かれている)、英語力はさほど選考基準に関係ないことがあります。

協力隊員=英語力が必要である」という考え方からは早めに脱却することをお勧めします。そこに時間をかけるなら、他のプラスαで自分のオリジナリティを伸ばし、強みをつけるべきです。

僕の周りにはTOEIC200点台で合格した人も普通にいます。

 

英語力が必要ないと説く理由としては、

第一に、赴任地が英語圏とは限らない、むしろ英語圏ではない国に派遣されるケースが多いからです。

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https://ja.m.wikipedia.org/wiki/:英語を公用語としている国の一覧

アジアもラテンアメリカも基本的には英語ではありません。アフリカでも一部の国です。英語が話せるよりは、フランス語やスペイン語ポルトガル語を使える方がむしろ今後の国際協力の市場を考えた時アドバンテージになることが多いのではと思います。英語は確かに世界でオフィシャルな言語ですが、協力隊の活動場所は世界標準の行き届かぬ地域がメインになります。英語力がさほど必要ないのはこの点によります。

しかし、現地語を現地でどうやって学ぶか、それは確かに英語が話せる上で成り立つとは言えるかもしれません。

 僕はフィリピン隊員になるのですが、現地語でコミュニケーションをとることになると、既に先輩隊員に言われています。フィリピンでは、英語が公用語になっているにもかかわらずです。

 

第二の理由として、70日間の派遣前訓練があるためです。JICA側はこの訓練で全隊員にある程度の語学力を身に付けさせられると強気です。この協力隊の訓練は、日本最強の語学学校とも言われています。まだ訓練所に入っていない僕が聞く話ですが、ここでだいたい基本的な語学力がほぼ全ての隊員に備わるようです。

と考えれば、英語力は最低限中学英語が読める程度で問題なく、それ以外のプラスαは何か、それを考える方が妥当な選択でしょう。自分の差別化のために時間を使うといいと思います。

 

 

国際協力への意欲を示す材料を集める

先ほど触れたように、

学生の強みは、意欲を示すための具体的なアクションを起こすだけの時間があることにあります。それが何なのかという具体的な答えはありません。

国際協力NGOインターンをすることかもしれません。途上国を自分で旅することかもしれません。または、海外に出るのを見越し自分の専門を磨くことかもしれません。学生向けのJICAのプログラムやスタディツアーに参加するもいいでしょう。

大事なのは、

自分で、オリジナリティを求め、それを深め、具体的な活動として示すことです。スタンダードを求めると、実務経験のない学生は、同じ土俵で選抜されるスキルや知恵に富む社会人に埋もれてしまい、選考を突破するのは難しくなると思います。

 

僕の場合は、JICAの学生向けプログラムへの参加、農業経験の蓄積、東南アジア一人旅などがそれに当たり、面接でも志願書類作成の際にも大変有益でした。

面接当日、面接官に

「あなたはどの程度農作業に携わっているんですか?」と聞かれ、

「3日前には田んぼの草取りをし、今はこのスーツの下は虫刺されで実はすごく痒いんです」

と答えた時、インパクトを与えた印象がありました。

話は逸れますが、これは大学院の入試にも活きました。

同じように学部4年生で合格した女性の友人も、暇があれば中東やアジアを1人で歩き、JICAのプログラムに参加し、大学では自分で新しい国際交流団体を創設など、プラスαの経験を積むことに貪欲な印象でした。

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(『大学生国際協力フィールドスタディプログラム』でインドへ2週間行った時)

 

 

3.自分の分野選びは事前にしておく

 

一般的には、

①協力隊に行きたい→

②自分の出願できる分野を探す→

③案件選びをする

の流れになります。

この②と③のステップはほぼ同時に踏むことになりますが、重要なのは、②へ移るタイミングです。

協力隊に興味を持ったのなら、すぐに前回の募集に、どんな分野でどんな案件があったのか調べてみることが重要です。

そして、自分の行ける案件を探すのではなく、自分が行きたい案件を探すことで、出願準備に踏み出すためのモチベーションの向上と、具体的なアプローチの仕方(野菜栽培の経験を踏むべきなのか、パソコンの資格を取るべきなのか、写真の勉強をするべきなのか、それとも語学をやるべきなのかなど)が明確になります。

そして、自分の行きたい分野や国の先輩隊員のブログや書いた報告書などを参考にするのもお勧めです。僕はネットで検索しヒットした先輩隊員にfacebookで直接コンタクトを取り、事前の準備などの相談に乗っていただきました。僕の分野には出願の際に課題が課されていたので現地の活動を終えた先輩が実際にどんな状況に置かれたのかを聞くことは、かなり参考になりました。まだ一度もお会いしたことがありませんが、優しくアドバイスをしてくれました。協力隊のOVの皆さんはきっと、喜んで後輩隊員のサポートをしてくれると思います。